2022年4月に満を持して発売された、一誠の甲殻類型ワーム「ダニー」。
今まで甲殻類を模したワームは数多く発売されてきていますが、ダニーは甲殻類とも虫とも言えない不思議な形をしています。
こんな脚だらけのワームが釣れるの?って思いますよね。しかし、実際使ってみるとサイズ以上の破壊力を秘めていました。
今回は異形多脚の甲殻ワームダニーの、インプレと釣れる使い方を紹介していきます。
ダニーの基本スペック
・入数: 4
・価格: 900円(税別)
・サイズ: 2.8インチ
・重量: 約5g
・推奨フック: マルチオフセット#2〜1
カラー展開は全8色となっています。
個人的には定番のグリパンはもちろん、収縮色であるスパイシーブラックもおすすめ。ダニーは、自発アクションを起こすパーツが多いです。そのため、シルエットがはっきりする黒系は、パーツごとの動きが見えやすくなり効果的に機能します。
ダニーの特徴
別々の動きをする8対の脚
ダニーには、形状の違う脚が左右対称に8対付けられています。
角度や細さの違う1つ1つの脚が微妙に違う動きをするため、複雑な波動を起こしてバスの興味を刺激するのです。
ちなみに公式HPでは8対ですが、開発者の村上晴彦さんは爪の部分を2本としてカウントし、9対と動画で説明しています。
フォールでボトムで軽い水流でも起こるアクション
ダニーの特徴として、水流に敏感な部分も挙げられます。
フォール時には、ゆっくりと水平姿勢を維持しながら脚を微振動させて落ちていき、もがいている虫を演出。着底後も、ちょっとした水流でゆらゆら動くので、放置でも効果が期待できます。また、ズル引きをするとカサカサと脚をバタつかせ、甲殻類のような動きをしてくれるのも特徴です。
ダニーの使い方
根魚玉(おすすめ)
ダニーの使い方として特におすすめしたいのが、同じく一誠から発売されている「根魚玉」との組み合わせです。
おすすめは#2の3グラムと5グラム。
シンカーとフックが別々の動きをするため、先行したシンカーの反動がダニーに伝わってアクションのキレが増します。
ダニーは脚の動きがキモのワームなので相性が良く、根掛かり回避性能も高いため使用場面は多いです。リフトアンドフォールでもずる引きでも活躍するので状況に応じて使い分けましょう。
ミッドスポーン以降に活躍するため1つはセッティングしておきたいリグになります。
ノーシンカー(オフセット)
それなりに浮力があるのでノーシンカーでは非常にゆっくりとフォールしていきます。
フォール時は特にアクションをしませんが、着底時に脚がふわっと開いてボリューム感を演出。ズル引きでは虫が跳ねているようなアクションをするので、ボトムを意識しているバスに効果的です。
マス針も試してみたんですが、フォール時やオフセットの方がアクションは抜群に良かったです。
フリーリグ
多足ワーム全般に相性の良いリグですね。ダニーも例にもれず良い動きをしてくれます。
シンカーが着底した時、長い方の脚達は上に向かってゆらゆらと揺れ、短い脚は横でピクピクと振動しながらフォール。バスにじっくり見せられるので、イラついて威嚇バイトを誘い出せます。
アクションはズル引きやリフトアンドフォール、一点シェイクがおすすめです。
おすすめのタックル
UL~MLクラスのベイトフィネスかスピニングになります。一番幅広く活躍できるのは、MLクラス。
根魚玉はもちろん、軽めのフリーリグやノーシンカーにも対応できるのが強みです。
ラインは人により好みがあったり、フィールドによって変わってくるので、これが正解というのはありません。
参考ですが、私の場合はフロロラインの6lbを使用して釣りました。
ダニーのインプレ
一誠ワームは、相変わらずパーツの耐久力が低く、お財布に優しくありません。ただし、その分動きが滑らかで生命感あるアクションをしてくれるので、個人的には大好きです。
早速野池に持って行き使いました。リグは、根魚玉#2の5グラムを選択。
ロッドアクションを加えると、生きているみたいにぴょんぴょん跳ねます。甲殻類をターゲットにしているシチュエーションでは、かなり期待できそうです。
小さいワンドの窪んでいる場所にキャストし、長めにステイしつつ動かして行きます。
すると、ちょうどワンドエリアから抜けるタイミングでバイトがきました。
今回は流れがほとんどないポイントでしたが、ほどほどに流れのある場所では艶かしいアクションが持続し、さらに活躍しそうです。
関連動画
isseiの公式チャンネルより、開発者の村上晴彦氏がダニーについて語っています。
開発者ならではの深い話がとても興味深い内容です。
こちらはダニーの原型となったNDBバグの紹介動画になります。
ダニーと比べてみると結構違いがありますね。
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