小さいボディに細い脚が何本もついていて特徴的なシルエットの虫系ワーム 。
春から秋にかけてのメインパターンである虫パターン攻略のために、持っておきたいルアーの1つです。
そんな虫系ワームですが、最近の傾向として水面に浮かせて食わせるだけでなく、沈む虫系ワームも出てきてますます重要度が増しています。
今回は虫系ワームの使い方とおすすめを4つ紹介していくので、ぜひ最後までお読みください。
虫系ワームの種類
虫系ワームには大きく分けて2種類あります。
・水面で浮くフローティングタイプ
・着水後沈んでいくシンキングタイプ
フローティングは着水後水面で漂って、表層を意識しているバスにアピールをします。
蜘蛛やセミ、毛虫が水面に落ちてもがいている姿を見たことある人多いんじゃないでしょうか?
フローティングタイプは放置して漂わせることで、虫がもがく時におきる小さな波紋を起こすことができるのです。
シンキングタイプは今までの水面でバスを誘う虫系ワームの使い方とは違い、フォールや着底後のアクションが特徴のワーム。
なので虫の形をしていますが、ザリガニやエビを意識した使い方もできます。
その他にも青木虫に使われているようなエストラマー素材といわれる、強度とアクション性の高い素材を使ったワームもあります。
最強虫系ワームおすすめ4選
2021に活躍してくれる虫系ワームを、人気や実績を元に4つ選びました。
どのワームも色々な使い方で釣れるので、自分に合うものを見つけてください。
一誠 沈み蟲
一時期2.6インチが店頭から消えるほど人気が爆発したワームなので、知っている方も多いと思います。
名前のとおり、着水後に6本の脚を微振動させながらゆっくりと沈んでいきます。
高比重マテリアルを使用しているため抜群の飛距離をほこり、バックスライドセッティングによるカバー攻略やノーシンカーでのフォールなど、どの使い方でも釣れるワームです。
他の記事でも紹介している通り、どのシーズンでも活躍することができる最強ルアーの1つといえるでしょう。
レイドジャパン 2WAY(ツーウェイ)
サイト専用ワームとして6年間シークレットで開発され続けてきたレイドジャパン渾身のワーム。
サイト専用としての能力がとても高く、細い繊毛のようなものを表層で微振動させたりネイルリグを使いフォールで食わせたりと色々な攻め方ができます。
なんとこの2WAY、半分に切って使うこともできるんです。
通常のサイズで反応しない時のダウンサイズやダウンショットの具としておすすめです。
ダイワ キッケルキッカー
虫系でありカエル系でもある要素をもった不思議なワームです。
普通の虫系ワームのように表層で一点シェイクの使い方もできるし、前方に付いた水受けカップを利用したトゥイッチアクションもできます。
虫系の中でもアピール力は高いほうで、クリアウォーターだけでなく雨の日や濁りの入ったフィールドでも活躍してくれるでしょう。
エバーグリーン ギズモ
浮くスモラバというコンセプトを元に作り上げられた表層系のルアー。
見た目のひょろさからは想像がつかないほどよく飛び、そして姿勢が安定しているので風にも強い。
着水後は放っておいてもラバーが動いてバスを誘い出してくれるので、基本は放置がおすすめです。
ハングやカバーでは吊るしてちょうちん釣りなんかも効果的になってきます。
一個入りで1,100円と高価ですが、エストラマー素材なので耐久性も高く長持ちしてくれます。
虫系ワームの使い方
虫系ルアーは種類によって表層かボトムどちらかにはっきり分かれます。
また、巻きで使うこともほとんどなく、基本的に待ちの釣りがメインです。
ちょうちん掛け
虫系ワームの定番的な使い方。
水面近くに張り出している枝や障害物にわざと引っ掛けることで、ワームをちょうちんのようにぶら下げ一点シェイクします。
ちょうちん掛けは、ラインが水に付かないのでバスからラインの存在を消すことができて、警戒されません。
また一点にとどまり続けることでバスの注意を引き、虫をターゲットにしている個体の食性を刺激します。
キャスティング精度が必要だったりルアーをロストするリスクがあったりと、初心者には少し難しいですが、使い所が多いので覚えておいて欲しいテクニックです。
慣れるまでは出来るだけ近い場所を狙ったり、引っかかりにくいところで練習するといいでしょう。
表層引き
表層をゆっくり引いて小さな波紋を立てアピールします。
表層引きといっても使い方のキモは動かしている時より止めている時で、バイトの大半は釣り人の力が加わっていないフリーな時に起こるのです。
コツとしてはリールをゆっくり2.3回転させて止め、虫系ワームが自然に動いてる間は我慢します。
完全に動きが止まったらまた巻きはじてめ止める、これを繰り返すこと。
焦ったら釣れないのでしっかりと我慢しましょう。
ズル引き
沈む虫系ワームを使う時メインとなる使い方です。
しっかりとボトムを取った後、ティップを水面に対して平行にしてからゆっくりと垂直になるまで上げます。
ザリガニが動くスピードをイメージして、大体5秒から10秒くらいかけて上げてみましょう。
垂直になったら糸ふけをとりつつ平行位置まで戻して繰り返します。
この使い方はどのシーズンでも釣った経験があるのですが、時間がかかることがデメリットですね。
1番効果的なシーズンはアフタースポーンにあたる5〜6月ごろだと思います。
トゥイッチ
浮く系・沈む系どちらでも必要となる使い方で、スローな展開の多い虫系ワーム にメリハリをつけてくれます。
虫系ワームは出来るだけ移動距離を抑えたアクションの方が効果的なので、トゥイッチを入れる時もティップを軽く弾く程度のアクションがおすすめ。
ラインスラッグを少し出した状態で動かしてみると、ワームが綺麗に動いてくれます。
効果的な時期・シチュエーション
虫系ワームがもっとも効果的な時期は、アフタースポーンにあたる6月前後から9月にかけてになります。
この時期は
・バスが表層を意識する
・虫の活動が活発になる
・スローな動きへの反応が良い
といったように虫系ワームにぴったりな条件がそろっているんですね。
シチュエーションとしておすすめなのが虫が確実にいるであろうポイント。
1つめはオーバーハング。
水面上に張り出した木は色々な虫が住み着いているので水面に落ちてくる可能性が高く、バスが捕食するため待ち構えていることが多いです。
落水する虫を待っているポイントでは、ちょうちん掛けでの釣りが1番効果的になります。
水面に着くか着かないかの距離でちょんちょんとアクションしてあげると、バスの活性があがりバイトまで持って行くことができます。
2つ目は流れ込みのワキ。
排水管や水門から出てくる水は流れが強く、ベイトとなる小魚や虫はとどまることができません。
そういったベイト達がどこへ行くかというと、流れの弱いワキの部分になります。
流れ込みとなるポイントは位置が変わることがないので、バスも捕食場所を覚えており待ち伏せする事が多くなります。
虫系ワームにおすすめのタックル
軽い虫系ワームを扱う場合は、しなりがよく飛距離の出しやすいタックルを組む事がおすすめです。
操作性の良さも欠かせません。繊細な動きをする事が必須になる釣り方なので、ヘビー系のタックルは相性が悪いのでおすすめしません。
使用するラインは何がいいか
浮く系と沈む系によって違いはあるんですが、1番おすすめしたいのがPEライン。
PEラインは細糸でも頑丈で浮力があり、飛距離も出るので浮く虫系ワームとの相性がいいです。
ただし、直結をするとバスの歯や枝などで擦れて切れてしまうので使う時は必ずフロロラインのリーダーを結ぶようにしましょう。
PE◎
虫系ワームの本命ライン。
浮力・飛距離・フッキングの決まりやすさが高いのでとても相性がいいです。
浮く虫系ワームだけでなく沈む系の虫系ワームを使う時も、フォール速度が多少遅くなるかもしれませんが特に問題なく使えます。
ナイロン○
使えなくはないけどわざわざナイロンラインにする必要もないといったところですね。
ナイロンは飛距離が出せてフッキングも効かせやすいですが、擦れにとても弱く傷みやすいのでカバーやストラクチャーの攻めには向いていません。
また水を吸う特性もあるので、浮く系の虫ワームとの相性は悪いといえます。
フロロ○
沈む虫系ワームとの相性がいいですが、浮く虫系ワームには使いにくいのがフロロの特性。
水に沈みやすく擦れに強いのでストラクチャーを攻めやすく、夏の釣りには欠かせないラインなので他のルアーも1つでこなしたいならフロロがいいと思います。
ロッドはMLクラスがおすすめ!
虫系ワームを扱うロッドは、6フィート中盤から後半の長さをもったMLクラスのスピニングロッドがおすすめです。
ULやLクラスのロッドだと障害物のあるポイントでフッキングが決まりにくく、かかった後もバスを引き寄せる力に不足を感じます。
逆にHクラスまであげると操作性が失われたり、バイトを弾いてしまったりといったリスクがあるのでMLクラスが最適です。
リールはスピニング?ベイトフィネス?
最近ではベイトフィネスが流行っていますが、虫系ワームを使うならスピニングタックルがおすすめでしょう。
軽い虫ルアーをストラクチャーのきわどい部分に送り込みやすいですし、ラインスラッグをコントロールしながらアクションをするためにはラインを出しやすいスピニングが向いています。
虫パターン最強の虫系ワームおすすめ4選と使い方・タックルについて解説まとめ
昔は浮かせて食わせることが主流だった虫系ワームですが、今では沈む系の虫ワームも増えてきて色々な使い方ができるようになってきました。
メインのシーズンは虫が活動をしている晩春から秋にかけての間となりますが、沈む系の虫は一般的にシーズンオフと言われる冬でも食わせることができる能力を持っています。
今回紹介した使い方以外にもまだまだ確立されていない使い方があるので、ぜひ色々な使い方をしてみて自分なりのスタイルを見つけてください!
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