デカバスを惹きつけ、激しいファイトができるビッグベイト。
値段の高さと他のルアーと比べてボリュームのあるシルエットで、初心者の方はビッグベイトなんて敷居が高くてなかなか挑戦できない、って思っている人が多いですよね。
しかしビッグベイトは、難しく考えなくてもちょっとしたコツを覚えるだけで、簡単でエキサイティングな釣りを楽しめるルアーでもあります。
この記事では、ビッグベイトを初めて使う方や、使い方に悩んでいる人のために解説していくので、参考にしてください。
この記事ではこんな悩みが解決できます
・ビッグベイトを使うメリットは?
・ビッグベイトってどうやって使うの?
・おすすめのビッグベイトを知りたい
とりあえずおすすめのルアーが見たい方は、こちらから進めます。
ビッグベイトのメリット
ビッグベイトは、他のルアーには無い魅力に溢れたルアーです。
なぜ、そんなにハマる人がいるんでしょうか?ビッグベイトを使って得られるメリットを見ていきましょう。
バスのアベレージサイズを上げられる
みんなが真っ先に思い浮かべるイメージが、デカバスを狙って釣れる、ですね。
実際小型のバスがバイトしてくる確率が下がるため、40センチ以上のバスが大半を占めるようになります。
デカバスを狙えるメリットの活かし方で私がやるのが、何度か通った野池で最大サイズを絞り出す使い方です。
例えば30センチ後半までしか釣れず、あまりサイズの出ない野池だなぁ、なんて思っている場所があるとします。
よく釣れるけど、アベレージサイズが小さいので少し物足りない。そんな時にビッグベイトを使ってみると、デカバスにあっさり会えてしまった、なんてパターンがよくあります。
デカバスは存在しているけど、小さいバスが反応して先にバイトしている可能性があるので、アベレージの小さい池がある場合は一度試してみてください。
小さいバスしかいないと思って諦める人が多いけど、そんな場所にこそボスが眠っているんだよね
集魚力の高さ
ビッグベイトは、見た目通り存在感が抜群なので、集魚力も非常に高いです。
動きの少ないタイプのルアーでも、シルエットによる視覚効果により、巻くだけで周囲のバスがワラワラ寄ってくるため、頻繁にチェイスが見られるのが特徴。
ただし、バイトまでスムーズにいくわけではなく、最後の一押しになる工夫が必要になります。
ビッグベイトにしか反応しないバスを釣れる
これはビッグベイトを使ってみるとほんと実感します。
他のルアーを使って全く反応が無いフィールドでも、ビッグベイトを使ったらバスが激しいバイトをしてくる。
色々説がありますが有力なのは、バスが元々持つ縄張り意識や食欲を強く刺激するためというものです。
自分と同じか、それ以上のシルエットを持つルアーが近くをウロウロしていると、どうしても闘争心に火がついて意識してしまうんですね。
ビッグベイトのデメリット
偏った特性を持つビッグベイトには、もちろんデメリットになる要素もあります。
ただ、性能的なデメリットは少なく、使い方次第でなんとでもなるので、そこまで気にする必要はありません。
専用のタックルが必要になる
ビッグベイトはウェイトがあるため、他のルアーとの併用が難しくなっています。
比較的軽めのルアーならHクラスでも扱えますが、2ozクラスになってくるとXH以上のロッドが必要に。
ビッグベイト一本で釣りをするぞ!という人には問題無いですが、色々なルアーを使う人には、道具がかさばり大変です。
値段の高さ
ビッグベイト本体の価格は安いルアーでも2,000円以上するので、コストがかかる点はデメリットになりますね。
性能の高いルアーだと4,000円以上、中には1万円をはるかに超えるモデルもあるので初心者のうちは中々手が出しにくいです。
思い切って買ったとしても今度はロストが怖くなり中々使えず、結局部屋で飾るだけなんて人も中には見かけます。
飛距離が出ない
ビッグベイトを投げられるロッドは、どうしてもティップが固く、しなりを活かせなくなります。
当然飛距離も出にくくなるので、ビッグベイト自体が遠投には向いていません。
ただ、どうしても遠投をしたい場合は、ロッドの遠心力を使えばそれなりに距離は出ます。
ビッグベイトに合うタックルって?
ビッグベイトを初めて使う時、どんなタックルを使えばいいの?って悩みますよね。
ただビッグベイトを紹介しても疑問が残ったままになるので、タックルについても解説していきます。
ロッドの選び方
ロッドを選ぶ時、押さえておきたいポイントは以下の4点になります。
・ロッドの硬さはXH以上
・ロッドの長さは7から8ft
・ルアーの適合ウェイトはしっかり確認する
・巻き中心ならレギュラー、アクション中心ならファーストテーパー
中でもルアーの適合ウェイトは、間違えるとロッドの破損にも繋がるため、しっかり確認しておきましょう。
リールの選び方
リールもビッグベイトを選ぶ時は、他のタックルと分ける必要が出てきます。
理由としては以下の2点が挙げられます。
・ラインが太いため糸巻き量の多いタイプがいる
・ボディの剛性が高いタイプか理想
ラインは最低でも16ポンド以上を使うので、16ポンドで100m以上巻けるタイプを選びましょう。
剛性については、負荷の高いビッグベイトを使うため、剛性が低いとたわみが起きて各パーツに不具合が生じやすくなります。
ギア比については、自分のプレイスタイルによるので、どれがいいかは一概には言えません。
幅広く使えるのは5か6、打ち物中心なら回収の早い7以上、スローに攻めるなら5以下がおすすめです。
ビッグベイトの使い方
大きな見た目の割りに意外とテクニカルなルアーなのが、ビッグベイトの面白いところです。
他のルアーでも基本的な使い方とされているアクションから、ビッグベイトならではのものまで色々あるので、ぜひ試してみてください。
ただ巻き
巻きのルアーで最も基本的な動かし方で、その名の通りただ巻くだけでバスを誘います。
ただ巻きをするメリットとして、一定のレンジを引くタイプの多いビッグベイトでは、リトリーブスピードだけに集中できるので初心者にもやりやすい点です。
また、自発的なアクションをしてくれるルアーは、変にアクションを加えない方が自然で釣りやすいので、特性によって使い分けましょう。
ジャーキング・トゥイッチ
ロッドを煽って行うジャーキングやトゥイッチは、ルアーのタイプによってアクションが変わってきます。
ヒラを打ったりテーブルターンをしたり、動きに変化を付けてバスに口を使わせられるので、バスの状態をみていざという時に使いましょう。
ストップ&ゴー
バスの活性が低く、反応が弱い時に有効。動くベイトに対して追いきれないと判断すると、バスはあっさりと見切りをつけてしまいます。
しかし、間にステイする時間を取ると、おっ?こいつならいけるかも…。と思い、興味を持って追いかけてくれるのです。
また、静から動に移行するメリハリも、リアクション要素が高く効果的。
ストップ&ゴーのキモはステイの長さになります。
反応が悪い時は、ステイの長さを調整して色々試してみましょう。
8の字釣法(エイトトラップ)
元々シーバスフィッシングで使われていた釣法ですが、バス釣りでも使われるようになってきました。
ルアーを足元で8の字を描くように激しく動かす方法ですが、使う場面は限定的で初心者のうちは覚える必要は無いです。
流れに乗せたドリフト釣法
バス釣りのドリフト釣法は、流れのある川やインレットで使うテクニックの1つで、スレバスに高い効果を期待できます。
基本的に上流側にルアーを送り込んで、ラインテンションが張るか張らないかくらいで姿勢をコントロールしていくので、ある程度慣れが必要です。
しかし、マスターすると強力な武器になるため覚えておいて損はありません。
ビッグベイトが効果的なシチュエーション
ビッグベイトを効果的に使えるシチュエーションとして、シルエットの大きさと水押しの強さの2つを活かせるという点がポイントになってきます。
特にシルエットの大きさは他には無い唯一性なので、使わない手はありませんね。
初場所のパイロットルアー
初めていくポイントでは、まずバスが居るところを探る必要があります。
ビッグベイトの集魚力の高さは、大雑把に投げてもバスが存在に気付くためチェイスしてくる可能性が高いです。
そのままビッグベイトで釣れるなら良し、バイトまで持ち込めなくても反応から次のルアーを選ぶ時の手掛かりになってくれます。
流れのあるポイント
流れのあるポイントを攻める時は、まずドリフトができるという点が最大の武器になります。
川でも野池でも、流れに乗せて行きつく先には流れに負けたベイトがたまっている可能性があり、自然とルアーを送り込めるのは強みです。
また、人の手が加わらない自然体で攻められるので、スレている場合でも使えます。
ベイトサイズの大きいフィールド
ベイトサイズの大きいフィールド、例えばブルーギルやオイカワ、マス等がいる場合、ビッグベイトと同じサイズまで成長するため効果的です。
狙う時はベイトサイズにきっちり合わせるのではなく、少し大きめのルアーを使って目立たせると、より食いつきがよくなるのでおすすめ。
水質のクリアな場所
シルエットにより視覚的にアピールするビッグベイトは、クリアウォーターで威力を発揮します。
さらに言うと、波動や音によるアピール力は弱いので、ナチュラルな攻め方ができるのです。
バスからルアーが丸見えな状態では、強すぎるアピール力だと嫌われるため、ビッグベイトは最適なルアーになります。
初心者におすすめのビッグベイト5選
それでは、現在発売されているビッグベイトの中でも、初心者でも使えるおすすめルアーを紹介していきます。
今回クラッシュ9やタイニークラッシュは、抜群の釣果こそ出ますが入手困難なため除外しました。
1. ガンクラフト ジョインテッドクロー178
ビッグベイトの定番であるジョインテッドクロー。定番なだけあって初心者にも使いやすく、ビッグベイトの基本を教えてくれるルアーです。
基本は、ただ巻きによるS字アクション。蛇行幅は狭めに設定されており、タイトな場所でも攻め切られるようになっています。
また、ジャークにも対応可能で、ヒラを打った後惰性でふんわりと流れる点が特徴です。
ジョイントベイトとして完成度の高いルアーなので、初めてのビッグベイトとしておすすめできます。
2. ジャッカル ダウズスイマー220SF
非常に滑らかなS字アクションでバスを魅了するダウズスイマー220。
最近ではYouTubeや雑誌等、メディア展開の影響もあってか高い人気を誇っています。
もちろん性能も良く、ダート時のアクションは最もこだわっているポイントの1つで、左右へのナチュラルなダートが特徴。ダート後にある惰性アクションの移動距離も長くて魅力的で、一連のアクション全てに釣れる要素が詰まっています。
3. エバーグリーン ティンバーフラッシュ
強波動を出すために搭載されたスクエアリップが水を押し分け、高いアピール力を持ったルアーです。
濁りに強いので野池でもガンガン使え、高活性のバスを拾っていける強みがあります。
4. デプス newスライドスイマー175
ソフトシェルと呼ばれる柔らかい素材で包まれており、フックの干渉音やボディの接触音を抑えたルアー。
フック部分に取り付けられたフィンは、水を受け流してアクションにキレが出ます。
アピール力は全体的に低めで、弱波動による食わせ能力が高いルアーです。
5. T.H.タックル ジョイントゾーイ
ビッグベイトとしては小さいので紹介するか迷いましたが、分類上はビッグベイトとなっているジョイントゾーイ。
ブレード・フェザー・ラバーと、アピール要素満載のルアーですが、ハイプレッシャーに強い点がポイント。
理由としては、本物と見間違えるくらいな形のリアルさと、控えめなS字アクションと水押しの弱さがあります。
遠くから視覚的効果でおびき寄せて、近づいたらナチュラルなアピールで食わせる。ちゃんと理に適ったルアーです。
初心者こそおすすめなビッグベイト!
初心者には縁がないと思われがちなビッグベイトですが、実はバス釣りの魅力がふんだんに詰まったルアーです。
最初は使うのに勇気がいるかもしれませんが、投げているうちにきっとハマるのでぜひチャレンジしてみてください!
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