今のバス釣りにおいて無くてはならないリグの1つといってもいいほど重要なネコリグ。
「投げたところのバスを根こそぎ釣ってしまう」という名前の由来通り、切り札として頼りにしている人も多いんじゃないでしょうか。
そしてそのネコリグに使うワームには各社が研究に研究を重ね、色々なシチュエーションや使い方に対応した製品を出しています。
今回はポイント打ちやパイロットルアーのフォローとしても大活躍するネコリグのワームについて、シーズン通してネコリグをルアーケースに入れている私が「これは釣れすぎるな」と思ったワームをランキング形式で紹介していきたいと思います。
そしてイマイチ釣り方がわからないという人のために、ネコリグの効果的な使い方もあわせて紹介していきますのでぜひ一読ください。
ネコリグ用最強ワームTOP5
今まで自分で使ってきて釣果の良かったものや、バス釣りサークル内での釣果報告を参考にネコリグ用の最強ワームをランク付けしていきます。
1位だからどこでもコレ!というわけではなく、ワームによって得意な部分も違うので自分に合ったワーム探しの参考にしてみてください。
1位エバーグリーン ボウワーム
10年前の発売から変わらずの釣果を叩き出してくれているネコリグのマストワーム。
デカバスがよく釣れるので大物狙いならこれですね。
ハチマキ部分を中心に前後のリブの向きが逆になっていて水噛みが良くなっているので、ネコリグやワッキーリグで使う時に艶かしい動きをしてくれます。
水噛みが良い=着底時の立ち時間の長さにもなるので、濁りのある所での強さもピカイチ。
フォール時の波動でバスに気付かせてからのアピールの黄金コンボで、まさに根こそぎバスを釣ってくれる最強ワームです。
2位 ゲーリーヤマモト カットテール
バス釣り始めた時からずーっと店頭に並んでいるってすごくないですか?
これ、80年代から今までバス釣りの第一線で活躍し続けているんですよ。
しかも未だに釣れるというバス釣り界の殿堂入りワーム。
トータル性能でいえば最強のワームと答える人は多数いると思いますが、ネコリグというカテゴリなので2位に位置づけしています。
ネコリグで釣れる理由はゲーリーならではの素材による部分が大きいんでしょうが(どのワームでもバスの食いつきが非常にいい)カットされたようなテール部分のひらひらした動きもバスにアピールしているのだと感じますね。
3位 ジャッカル ネコフリック
ワッキー用ワームといえばフリックシェイクという人も多いってくらい知名度・実績がありますね。
そのフリックシェイクをネコリグに特化させたワームがネコフリック。
ベッドを太くする事で立ち上がり姿勢を安定、さらにテールはフリックシェイクと同じく細身でカーブフォルムになっているので、細かく読めない動きをしてくれます。
1位のボウワームがデカバス狙いなら、ネコフリックは幅広いサイズのバスが釣れる万能型といったところでしょう。
4位 O.S.P ドライブクローラー
ドライブクローラーを初めて使った時の感想は、究極のシンプルだなぁと。
もちろん悪い意味ではなく良い意味でです。
真新しい機能を求めるのではなく、形状・素材・比重のバランスにこだわって基本性能を追い求めている究極のワームでしょう。
そのためネコリグに限らずジグヘッドワッキーやノーシンカー・ダウンショットなど色々なリグに使うことができます。
ひとつのワームで色々してみたい、という人にはオススメできるワームですね。
5位 ガンクラフト ベティ
今まであまり使うことがなかったんですが、去年琵琶湖でめちゃくちゃ釣れたんで急遽5位にランクインさせました。
テール側はリブとフラットな先端を組み合わせたブラッシュフラットテールと呼ばれるものを採用していて、複雑な水流を発生させています。
着底時は一瞬ピンと立ってリブの辺りからゆっくりと倒れていくので、尻尾を振っているように見え、それがバスのバイトを誘っているように感じました。
またフックのセットポイントを表示してくれているので、初心者の方も簡単にネコリグの仕掛けを作る事ができる親切設計です。
ネコリグの特徴
ネコリグは先端にネイルシンカーを刺すことで頭からフォールしていき、着底後しばらく立ち姿勢を維持します。
そして大半のリグが先端からフックを付ける事に対して、真ん中付近からフックを付けます。
それにより
・フォールスピードが早い
・着底してからの自発アクションが長い
・根がかりが少ない
・水押しが強い
・カバーに通しやすい
こういった要素を持っていることがネコリグの特徴です。
それでは1つ1つ解説していきましょう。
フォールスピードが早い
ネコリグは基本的には細身のボディの先端にネイルシンカーを入れるので、頭下りになり水の抵抗が少ないです。
そのためフォールスピードが早く、すぐボトムにつけることができます。
着底してからの自発アクションが長い
ベッド部分はネイルシンカーでどっしりしていますが、テール部分はフリー状態になるので着底後の立ち姿勢が長く、しばらく倒れることなくゆらゆらと揺れています。
フリーな状態は人の手が加わらない1番自然な状態なので、バスがバイトしやすいタイミングです。
この自発的なアクションが、ネコリグがよく釣れると言われる要素の1つでしょうね。
根がかりが少ない
フックがボトムから離れた位置にあるので根がかりにかなり強いです。
細身のボディなので接地面も少なく、隙間に入った時もすぐに外すことができます。
水押しが強い
アクションをする時、立ち姿勢で動くのでボディ全体で水を受けてくれます。
ストレートワーム自体は細くアピール力は低そうに見えても、水押しの良さで周りのバスに気づかせることができるのです。
しかも水押しが強いとそれだけでアクション要素が出て、引いてくるときに全身をブルブル震わせながら泳いできます。
カバーに通しやすい
複雑なストラクチャーでもネコリグなら細く貫通性能も高いので通しやすいです。
針先を隠すので回収時の引っ掛かりも無く、大抵のカバーも攻略が可能になっていますね。
ネコリグの使い方
ネコリグはフォールスピードの速さとヘッドが底になる立ち姿勢、アピール力の高さから色々な使い方ができます。
ネコリグのアクション
基本的にボトムを狙った釣りをすることが多いですが、中層や表層付近を狙うこともできます。
バスの状態によって攻め方を変えれる所はメリットですね。
ボトムシェイク
一番基本となるアクション。
竿先をちょんちょんと上げることでバスにアピールして、倒れ込む時にバスがバイトする間を与えます。
1キャストの間は変に緩急をつけず常に一定のリズムでする事がコツ。
バスが居る場所を絞れている時に使う事が多いアクションです。
ずる引き
ボトムをずるずる引いてくることでワームが立ち姿勢のまま引いてきて、ネコリグの頭部分が地面にある障害物に当たる事でゆっくりと倒れ込みます。
ボトムシェイクで反応が無かったり漠然とこの辺りにバスがいそうだなって時に使用するアクションですね。
早く引きすぎると頭部分が地面から離れて不自然な動きになるので、速度には注意しておきましょう。
中層引き
ただ中層を巻いていくだけでもワームがブルブルと振動しながら泳いでくれるので、浮いているバスには特に効果的。
ジグヘッドワッキーの中層引きと違って少しシェイクしながら引くことでアクションが大きくなり、よりアピールをすることができます。
ネコリグの得意なシチュエーション
スナッグレス性能の非常に高いネコリグは、ストラクチャー周りや軽めのウィードエリアの攻めにもってこい。
細身なので引っかかる事が少なく、万が一引っかかったとしてもボディが柔らかく針先が隠れているのであっさり抜けることが多いので強気に攻めていくことができます。
スレにも強く、ハイプレッシャーフィールドでは携帯しておいて損はないワームですね。
ネコリグが活躍する季節として真っ先に出てくるのが4~5月にかけてのスポーニング全盛期。
この時期はネスト絡みでバスがボトムに執着している事が多く、短い距離でネチネチとボトムを攻めることのできるネコリグが大活躍します。
そして水温が上昇してバスがストラクチャーやシェードに身を潜める夏場も外せませんね。
他のルアーでは通しにくいようなウィードホールやストラクチャーの際に落としてやることで簡単に釣れてしまいます。また、枝にかけて釣るすことで反応するバスが多いのも夏場の特徴でもあります。
ネコリグの使い方がわかる関連動画
最後にネコリグの使い方の勉強になる動画をいくつかセレクトしてみたので参考にしてください。
アクションやシチュエーションなど、文字だけでは伝えにくいような部分はやっぱり動画を見ることが一番の勉強になると思います。
川村光太郎 スナッグレスネコリグの全て
今や陸っぱりアングラーの代名詞のような川村光太郎プロによるスナッグレスネコリグの解説動画。
セッティング方法やタックルチョイスはもちろん、ネコリグで狙うポイントやアクションを実釣をふまえて動画にしてくれているのでネコリグの使い方がわからない人はもちろん、上級者でも参考になる部分があります。
村上晴彦 ネコリグの解説
ネコリグの生みの親である村上晴彦さんがネコリグについて解説してくれています。
発案者の話なので聞く価値は十分にあります。また水中動画もあるのでネコリグがどのようなアクションをしているかの確認もできるのでオススメです。
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