雨具や防水グッズを用意したり足場がぬかるんだりと、何かと手間のかかる雨の日。
我慢してフィールドに出るも、状況が一気に変わってどうやって攻めたらいいのかわからない…。なんて、雨の日が苦手な釣り人は多いんじゃないでしょうか。
私もバス釣りを始めたころ、雨の日にどんなルアーを使えばいいのかわからずボウズでかえって来る事がよくありました。
一方で雨の日でも簡単に釣っている人をよくみかけ、何がちがうんだろうと不思議に思って色々調べてみたことがあります。
今回は初心者ならだれもが悩むであろう雨の日の釣り方とおすすめのルアーについて解説していきたいと思います。
この記事を読むことによって
・雨の日の釣り方がわからない
・季節ごとの雨による影響を知りたい
・雨の日におすすめのルアーは?
こういった悩みが解決できますので、ぜひ参考にしてください。
雨は春夏秋冬で違った効果がある
よく温かい雨と冷たい雨って言われるけど、どう判断したらいいの?って思う方もいるんじゃないでしょうか。
たとえば15℃の雨でも、冬の15℃と夏の15℃だと感じ方が違いますよね。
このように季節によって判断基準が違うので、ここではバス釣りにおける雨の影響を四季別に解説していきます。
はじめにどの季節にも言えるのは、雨が降ると間違いなく釣りやすくなるということ。
春の雨
春の雨は高気圧と低気圧の入れ替わりが激しいので、冷たい雨と温かい雨の見極めが大事な季節になります。
冷たい雨が降ると温まり始めたフィールドの水温が一気に冷え込んでしまうので、マイナスに働くことが多いです。
バスがは冬モードに戻っていくので、釣り方もディープを丁寧に探って絞り出す釣り方になるので基本的にはおすすめできません。
一方で温かい雨が降った時はかなりの好材料になります。
特に3月から4月にかけてのプリスポーン期は、温かい雨がトリガーとなって爆釣モード(いわゆる春爆)になることも。
プリスポーン以外でも春の温かい雨はバスの活性を大きく上げるので、巻物を使ってガンガン釣果を上げていくことができるのでおすすめです。
夏の雨
夏の雨はバス釣りをするのに最高の好条件になります。
理由として夏は水温が上がりきっていることや水中の酸素量が不足していることで活性の下がったバスが、雨によって水温が下がり酸素も共有されるので、バスが元気を取り戻してくることがあげられます。
なかでも振り始めはバテ気味で餌をあまり食べていなかったバスが、ここぞとばかりに捕食活動を始めるので、ぜひ狙ってみましょう。
この時期は雨が多いですが、強風や雷を伴うものが多いのも特徴。
激しすぎる暴風雨はルアーの存在を上回ってしまうので、スピナーベイトやチャターベイトなど、アピール力の高いルアーを使わないと気づかれないので注意を。
雷はバス釣りをする上で最も危険な天候で、上げたロッドに雷が直撃したという話もあるので大人しく引き上げましょう。
秋の雨
10月上旬までの初秋は、夏と変わらず雨はかなりチャンスになります。
秋はフィールド全体が一定の水温で安定して、バスが色々なところに散っていますが、雨になるとバスは変化の起こる場所に集まる傾向があります。
特に普段流量の少ないインレットなんかは、小魚が溜まりやすいため散っていたバスがつきやすいです。
10月下旬以降の雨は少し性質が変わります。
この頃になるとターンオーバーが始まり、バスの活性は大きく低下。そこで降る雨は新しい水を送り込むので一時的に釣りやすくなります。
しかし晩秋の雨は冷たく、長く振り続けることによって水温が低下していくので活性が下がる原因になることも。
そのため晩秋の雨で釣りをする時は、振り始めのタイミングがベストとなることを覚えておきましょう。
冬の雨
冬になるとバスの適水温を大きく下回るうえに雨も冷たいものとなるので、基本的にはマイナス要素が多くなります。
ただ、全く釣れないかといわれるとそうでもありません。
釣れるチャンスのあるタイミング、それは晴れの日が続いた後の降りはじめの雨です。
晴れが続くことによって水温が少し上がってくると、バスは数少ない食事を求めに動き始めます。
そこで雨が降ることによって刺激を受けたバスは、一時的に口を使いやすくなるのでルアーへの反応もよくなるのです。
とはいえ他の季節と比べて厳しいことに変わりはないので、狙う時は出来るだけ丁寧に攻め、一発勝負のつもりでいきましょう。
雨の日に狙うポイント
雨の日に狙うべきポイントとして重要なのが変化を狙うこと。
雨の前後で違いが出るところはバスが集まる要素が多いので、フィールドをよく観察してみましょう。
インレット
インレットは全シーズン共通でポイントとなる場所です。
常に新鮮な水が送られてくるインレットは、酸素量が豊富なのでバス以外にもベイトとなる魚が集まります。
とくに普段流れのないところは高確率でバスが居着いているのでおすすめです。
また、濁りのあるフィールドでも流れのある部分だけ濁りが解消されるので好材料になります。
ウィード周り
強い雨の時にバスが身を潜めるところになりやすいです。
理由として雨での荒れを嫌ったり、新鮮な酸素を求めたりするバスが身を潜めるといったことがあります。
積極的に捕食する意思があるわけではないので、ウィード周辺を撃つと効果的です。
普段水の入らないポイント
雨での増水時にしかバスが入ってこれないような場所も一級ポイントになります。
狙い場所としては水が増えていい感じにシャローになったり、普段出ている障害物が沈んでしまっていたりしている場所ですね。
一時的に入ることができるようになったポイントにつくバスは基本的に活性が高いことが多く、居たら食ってくれることが多いのでぜひ狙ってみてください。
表層
雨の日はトップというのは聞いたことある人も多いんじゃないでしょうか。その理由として
・雨の日は低気圧で魚が浮きやすくなる
・表層がぼやけてルアーでだましやすくなる
・表層の酸素量が増えて居心地がよくなる
・釣り人の気配を消せる
このようにパッと出るだけでもこれだけあります。
さらにストラクチャーやゴミだまりといった条件が重なることで、さらに熱いポイントに。
唯一表層のメリットが効きにくい季節としては、1.2月の厳寒期があるくらいでしょうか。
雨の日におすすめのルアー
雨の日はバスが高活性でルアーに対する反応もいいので、初めはルアーのチョイスは中層以上の巻物に絞った方が効率よく探れます。
撃ちものも効果的ですが、巻き切ってどうしても出ない時の保険として持ち歩く程度でいいでしょう。
バズベイト
小雨程度の雨の時は先発として使いたいですね。
狙うポイントは岸際やアシ周りで、ギリギリを攻めるより50センチほど離れたところをアプローチしていきましょう。
スピナーベイト
雨が強かったり濁りが強かったりする時は、スピナーベイトのような波動の強いルアーが効果的になります。
特に雨が強い時はトップ系のルアーが負けてしまうので、水面直下を引いてこれるスピナーベイトは貴重な戦力です。
状況によって様々なレンジに使えるので1つは持っていきたいルアーですね。
チャターベイト
狙うポイントはバズベイトと同じ岸際やアシ周りですが、より深いレンジを引くことでボトム付近にいるバスへのアプローチができます。
クリアより濁りが入った状態の方が得意なルアーなので、雨で普段より濁っている時はチャンスです。
ラバージグ
巻物への反応が薄い時はバスがストラクチャーに潜んで雨を避けていることが多いです。そんな時はラバージグで誘い出してみましょう。
おすすめはゴミだまり。雨が長時間続くことによって流れができてゴミだまりを岸際に追いやります。
岸際のゴミだまりにはブルーギルなどのベイトフィッシュが寄ってくるので、そこにバスも居着くことが多い。
ボリュームと重量があるラバージグは、ある程度のゴミだまりを貫通することができ、雨の濁りにも負けないアピール力があるのでとても有効になります。
雨の日のバス釣りまとめ
雨の日は準備も面倒で釣りがしにくい環境ですが、バスが釣れる可能性が高くなりやすいタイミングです。
釣り方のコツとしては最初はストラクチャー周りや岸際の表層を巻物で探って、反応が薄ければストラクチャーやゴミだまりを撃っていくことがセオリーになります。
春から秋にかけてはバスの活性が上がりやすく、今まで試していなかったルアーを試すのにいい機会なのでぜひ雨の日は釣行に出てみてはいかがでしょうか。
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